ライラとみどり色のホウキ
−すべてのひとの心の中のライラに−
キロス田中桜子著/中央アート出版社発行/A5判上製/192頁
定価1575円(本体1500円+税)
〜 幼い少女ライラは、みどり色のホウキにまたがり、
「眠れる獅子の街」へと飛び立ちました 〜
作品紹介
あらすじ:ライラは、カナダのバンクーバー郊外にある小さな町で、インディアンの血をひく日系カナダ人の母親とふたりで暮らす、小学校一年生の女の子。彼女の悩みは、話すときにどもってしまうために、自分の思ったことを言えないことでした。
ある日家の近くの湖で出会った、金色の声で話をするみどり色のホウキは、ライラに古くから伝わる神々のうた(神謡)をうたってくれました。地上に降りた天界の王オシリスと帰ってこない夫を追って地上に降り立ち、獅子の口に呑み込まれてしまった女神イシスの悲しいうたです。そしてライラは、自分とおなじように声を失った女神イシスを救うために、みどり色のホウキにまたがって「眠れる獅子の街」バンクーバーへと飛び出すのでした。
この作品のもとになるオリジナル版は1995年から1996年にかけて月刊「ふれーざー」に掲載されました。それから10年の年月を経て今、詩的なファンタジー小説として生まれ変わりました。
誰もが心の奥に秘めている「語り」への願望。誰もが必ず持っている、天から授かった贈り物。目に見える世界と、見えない世界の狭間に、何処からか聞こえてくる美しい音楽がある。ライラと一緒に、もういちど探しに行きませんか?もういちど、信じてみませんか、「自分」という「夢の織り手」を。 |